玄関ロビーとは?エントランス・フロントとの違いやデザインのポイントを徹底解説!

玄関ロビーとは?エントランス・フロントとの違いやデザインのポイントを徹底解説! 玄関
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玄関ロビーの具体的な定義や役割をご存じですか?

玄関ロビーには、訪問者がスムーズに目的の場所へ行くための役割があります。

その他、玄関ロビーにはさまざまな種類と役割が存在します。

今回は、玄関ロビーの具体的な定義や役割を詳しくご紹介します。

また、ホテルや劇場などにおいての「玄関ロビー」の機能や利用シーンについてもまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。

玄関ロビーとは?

玄関ロビーとは、建物の入り口付近にある広い空間のことです。

主にホテル、オフィスビル、病院、マンションなどに設けられています。

訪問者を迎え入れる最初の場所であり、建物の印象を決定づける重要なエリアです。

一般的に、受付カウンターや待合スペース、インフォメーションデスクなどが設置されています。

また、利用者がスムーズに目的の場所へ移動できるように工夫されているのが特徴です。

デザインや装飾にもこだわることで、建物全体のイメージを向上させる効果もあります。

玄関ロビーの役割

玄関ロビーの役割は、大きく分けて「案内・誘導」「待合・交流」「防犯・安全確保」の3つがあります。

まず、訪問者が目的の場所へスムーズに移動できるよう、受付や案内表示が設置されます。

また、待合スペースとしても機能し、来客同士の交流の場になることもあります。

さらに、防犯カメラや警備員の配置により、不審者の侵入を防ぎ、安全性を高める役割も担います。

このように、玄関ロビーは快適で安心できる空間を提供する重要なエリアです。

ホテルや劇場の「玄関ロビー」の機能と利用シーン

ホテルや劇場の玄関ロビーは、訪れる人を迎える「顔」としての役割を持ちます。

玄関ロビーには、快適に過ごせるようさまざまな機能が備わっているのです。

以下では、それぞれの玄関ロビーが果たす機能と利用シーンについてご紹介します。

ホテルの玄関ロビーの機能と利用シーン

ホテルの玄関ロビーには、チェックイン・チェックアウトを行う受付カウンターがあります。

ホテルの玄関ロビーは、宿泊客がスムーズに手続きできるよう工夫されています。

例えば、ラウンジスペースでは、待ち時間を快適に過ごせるようソファやカフェが設置されることもあります。

また、コンシェルジュデスクなどが設置されている場合には、観光案内や予約手配などのサービスを提供することも可能です。

劇場の玄関ロビーの機能と利用シーン

劇場の玄関ロビーでは、公演前後に観客が集まる待機スペースとして利用されます。

チケットカウンターやクロークが設置されている場合、スムーズな入場が可能です。

また、公演前に軽食を楽しめるカフェやバーが併設されることもあります。

劇場の玄関ロビーは、優雅な時間を過ごせるようさまざまな配慮がされています。

玄関ロビーとエントランス・フロントは何が違う?

玄関ロビーには、いくつかの似た単語が存在します。

具体的には「エントランス」や「フロント」などが挙げられます。

以下では、それぞれの単語の意味とその違いについてご紹介します。

玄関ロビーとエントランスとの違い

エントランスは、建物の出入り口そのものを指します。

玄関ドアや自動ドア、門などが含まれ、建物の外と中をつなぐ役割を持ちます。

玄関ロビーはエントランスのすぐ先にある空間で、エントランスを通ってから利用することになります。

そのためエントランスは物理的な「入口」、玄関ロビーは「迎え入れる空間」と考えるとわかりやすいでしょう。

玄関ロビーとフロントとの違い

フロントとは、主にホテルや企業の受付カウンターを指します。

ホテルでは宿泊のチェックイン・チェックアウトを行い、オフィスでは来客対応や案内を担当します。

玄関ロビーの一部にフロントが設置されることが多いです。

フロントは受付業務を行うのに対し、玄関ロビーは待合や通行のための共有スペースという違いがあります。

玄関ロビーの種類やデザインの違いのご紹介!

ここからは玄関ロビーの種類とデザインの違いについてご説明します。

玄関ロビーには建物ごとにさまざまな種類があり、デザインや役割が大きく異なります。

  • 高級ホテル
  • オフィスビル
  • マンション
  • 病院

今回は、それぞれの建物の玄関ロビーの種類とデザインの違いについてまとめました。

高級ホテルの玄関ロビーとデザイン

高級ホテルの玄関ロビーは、訪れる人に特別な体験を提供するため、豪華で洗練されたデザインが施されています。

広々とした空間に高級感のある大理石の床やシャンデリアが使われることが多く、優雅な雰囲気を演出します。

また、ホテルのブランドコンセプトに合わせたアート作品やインテリアが配置されます。

受付カウンターは品格を感じさせるデザインのものが多いです。

ソファやラウンジスペースを設け、宿泊客がゆったりと過ごせるよう工夫されています。

照明も柔らかく温かみのある光を使い、心地よい空間を演出するのが特徴です。

オフィスビルの玄関ロビーとデザイン

オフィスビルの玄関ロビーは、企業の顔としての役割を持ちます。

そのため、機能性と洗練されたデザインが求められます。

シンプルでスタイリッシュなデザインが多く、ガラスや金属素材を使ったモダンな雰囲気が特徴です。

エントランスには、企業のロゴやデジタルサイネージが設置される場合もあります。

ビジネスパートナーや訪問者に企業のブランドイメージを印象付けます。

また、受付カウンターはシンプルで効率的なデザインになっている場合が多いです。

自動チェックインシステムやセキュリティゲートが導入されることもあります。

椅子やソファを配置し、待機スペースとしての快適さも工夫されています。

マンションの玄関ロビーとデザイン

マンションの玄関ロビーは、住民が毎日利用します。

そのため、快適さとデザイン性を兼ね備えた空間が求められるでしょう。

例えば、高級マンションでは、ホテルライクなロビーが採用され、暖色系の照明や木目調のインテリアを取り入れた温かみのあるデザインが多いです。

一方、シンプルなデザインのマンションでは、清潔感のあるタイルやガラスを使い、開放的な雰囲気を演出することが一般的です。

また、宅配ボックスやコンシェルジュカウンターを設置することで、利便性を高めることができます。

また、住民の安心感を高めるために、防犯カメラやオートロックシステムが導入されることもあります。

病院の玄関ロビーとデザイン

病院の玄関ロビーは、来院者や患者が安心できるよう、明るく開放的なデザインが求められます。

白やベージュなどの落ち着いた色合いを基調にし、大きな窓や照明で自然光を取り入れ、清潔感のある空間を演出します。

待合スペースには、長時間座っても快適な椅子やソファが配置されている場合が多いです。

患者や付き添いの人がリラックスできるよう配慮されています。

例えば、受付カウンターは広めに設計されている場合が多く、スムーズな案内が可能なレイアウトになっています。

また近年では、電子ディスプレイを使って情報を表示するデジタル看板(デジタルサイネージ)を活用する病院も増えています。

診察順や病院の情報がリアルタイムで表示されるため、待ち時間が短くなるよう工夫されています。

玄関ロビーのレイアウトのポイントとデザイン案

ここからは、「玄関ロビーのレイアウトのポイント」と「玄関ロビーのデザイン」についてご紹介します。

玄関ロビーをもっと使いやすくしたい方や、おしゃれな玄関ロビーを実現したい方は、以下の項目を確認してみましょう!

玄関ロビーのレイアウトのポイントは全部で4つ!

玄関ロビーのレイアウトのポイントとして、抑えておくべきポイントは以下の4つです。

  • 動線の確保
  • ゾーニングの工夫
  • 視認性の向上
  • 快適な待合空間

さらに具体的なレイアウト方法についてまとめました。

ぜひ最後までご覧ください。

1.動線の確保

玄関ロビーでは、訪問者や利用者がスムーズに移動できるよう、動線を意識したレイアウトが重要です。

入口から受付、エレベーターや各エリアへの道筋を明確にし、混雑を防ぐ設計を行います。

特に、ホテルや病院などでは、チェックインや受付をスムーズにするための明快な動線が求められます。

オフィスビルでは、入館者と従業員の動線を分けることで、スムーズな通行を確保できます。

余計な障害物を減らし、視認性の高い案内サインを配置することで、迷わず目的地へ進める設計が理想的です。

2.ゾーニングの工夫

ロビー内には、さまざまな用途のエリアがあるため、適切なゾーニングが必要です。

ゾーニングとは、空間を用途や機能に応じて適切に区分・配置することです。

例えば、受付カウンター、待合スペース、ラウンジ、通行エリアなどを明確に分け、それぞれの機能が適切に果たせるよう配置する必要があるでしょう。

例えば、高級ホテルでは、ロビーラウンジやバーエリアを併設し、くつろげる空間を確保します。

オフィスビルやマンションでは、エントランスとプライベートスペースを分けることで、住民や従業員の快適性を高めます。

病院では、受付・診療エリアと待合スペースを適切にゾーニングし、混雑を防ぐ工夫が求められます。

3.視認性の向上

ロビーでは、訪問者が一目で必要な情報を得られるよう、視認性を高める工夫が求められます。

受付カウンターの位置を明確にし、案内サインやデジタルディスプレイを活用することで、迷うことなく目的地へ進める設計が理想的です。

ホテルでは、チェックインカウンターやコンシェルジュの位置を明確することが大切です。

オフィスビルでは、企業ロゴやフロア案内を目立つ場所に配置します。

病院では、診療科ごとの案内板や電子掲示板を活用し、スムーズな誘導を行うことが重要です。

4.快適な待合空間

玄関ロビーには、利用者がリラックスできる待合スペースを確保することも重要です。

座り心地の良いソファや椅子を配置し、適度な距離感を保つことで快適な環境を作ります。

ホテルのロビーでは、落ち着いた照明とアートを取り入れ、高級感のある待合スペースを演出します。

オフィスビルでは、シンプルで機能的なデザインを採用し、商談や打ち合わせにも適した環境を整えることが大切です。

また、病院では、長時間の待ち時間にも対応できるよう空間を整える必要があります。

具体的には、柔らかい照明や空調管理に配慮し、リラックスできる空間を作ることが求められるでしょう。

おしゃれで快適な玄関ロビーのデザイン

続いておしゃれで快適な玄関ロビーを作るためのデザインのアイデアをご紹介します。

具体的な方法は以下の通りです。

  • 最適な素材を選ぼう!
  • 照明を上手に活用しよう!
  • アートや装飾を設置してみよう!
  • 自然を取り入れてみよう!

快適でおしゃれな玄関ロビーを作るためのヒントになれば幸いです。

最適な素材を選ぼう!

玄関ロビーの雰囲気を決める重要な要素が「素材選び」です。

高級感を演出するなら、大理石や天然木を取り入れると洗練された印象になります。

モダンなデザインを目指す場合は、ガラスや金属素材を活用しましょう。

ガラスや金属素材は、スタイリッシュな雰囲気を演出できます。

また、タイルやカーペットを使うことで、快適性や防音効果を高めることも可能です。

壁や床の素材はメンテナンスのしやすさも考慮してください。

長期間、美しさを維持できる素材を選ぶことも大切です。

照明を上手に活用しよう!

照明は、玄関ロビーの雰囲気を左右する重要な要素です!

温かみのある間接照明を取り入れると、落ち着いた空間を演出できます。

ホテルのロビーでは、シャンデリアやペンダントライトを使い、華やかさを加えるのが一般的です。

オフィスビルでは、機能的なダウンライトやLED照明を使い、明るく視認性の高い空間を作ります。

また、スポットライトを活用してアートや装飾品を引き立てると、洗練された雰囲気を演出できるでしょう。

アートや装飾を設置してみよう!

玄関ロビーにアートや装飾を取り入れることで、個性的で魅力的な空間を作れます。

例えば、壁に絵画や写真を飾ると、デザインにアクセントが加わり、洗練された印象になります。

また、彫刻やオブジェを配置すると、より高級感のある空間になるでしょう。

ホテルやマンションでは、地域の文化やコンセプトに合ったアートを取り入れてみましょう。

訪れる人に特別な印象を与えることができます。

適度な装飾を加えることで、シンプルなロビーも一気におしゃれな空間になります。

自然を取り入れてみよう!

玄関ロビーに植物や自然素材を取り入れることで、リラックスできる空間を作ることができます。

観葉植物や壁面緑化を取り入れると、空間に彩りを加え、心地よい雰囲気になります。

ホテルやオフィスビルでは、大きな植栽や水の流れるオブジェを配置することで、癒しの効果を高めることができます。

マンションや病院では、外の景色が見えるよう大きな窓を設けてみましょう。

また、木材や石材を活用したナチュラルなデザインにすると、温かみのある空間を作ることができます。

記事のまとめ:玄関ロビーとは建物の入り口にある共有スペースで建物の第一印象を決める役割をもつ場所

玄関ロビーとは建物の入り口にある共有スペースのことです。

玄関ロビーには、訪問者がスムーズに目的の場所へ行くための役割が存在します。

特に、ホテルや劇場の玄関ロビーは、訪れる人を迎える「顔」としての大切な役割があり、建物の第一印象を大きく左右します。

玄関ロビーは、動線を意識したレイアウトや適切なゾーニングが重要です。

また、おしゃれで快適な玄関ロビーを作る場合には、最適な素材を選び、照明やアート・装飾を用いた飾り付けをおすすめします。

玄関ロビーのデザインや装飾を工夫しながら、建物全体のイメージを向上させましょう!