エクステリア選びの際に「エクステリアとは何か」や「エクステリアの正しい選び方」についてお困りではありませんか?
エクステリア選びでお悩みの方へ、エクステリアとは何か詳しくご紹介いたします。
また、エクステリアの基礎知識や空間デザインに関するアイデアについても解説していますので、エクステリアに興味がある方はぜひ最後までご覧ください。
エクステリア(Exterior)とは
エクステリア(Exterior)とは、建物の外側の空間や外観に関するデザインのことです。
具体的には、庭・門・フェンス・駐車スペース・テラス・外壁・屋根・植栽などが含まれます。
エクステリアは、建物の機能性の向上や、安全面を強化させる働きがあります。
例えば、家の周囲に植栽を配置することで、自然を感じられる空間造りが可能です。
また、見た目の美しさや快適な家造りの補助的な役割も兼ね備えています。
その他、フェンスや門などを設けるといった防犯対策も可能です。
外構デザインを工夫することで、周囲の景観と調和させることもできるでしょう。
エクステリア選びは家の第一印象を決定づけるものですので、慎重に選んでくださいね。
エクステリアと外構(がいこう)の違いとは?
エクステリアと外構(がいこう)の違いは、構造体か空間全体かの違いにあります。
エクステリアとは、建物外部全体の空間のことです。
主に、外壁や屋根、窓などの建物の外観に関わるすべてが対象です。
エクステリアをデザインする際には、外構の良さを引き出しながら建物との一体感を目指します。
一方、外構は構造物や設備を中心とした部分を指します。
具体的には、カーポートや照明設備、植栽(ガーデニング設備)などが含まれます。
エクステリアと比べ、見た目よりも機能的な役割が重視されます。
エクステリアを構成する6つの要素と選び方
エクステリアを構成する6つの要素について詳しくご紹介します。
具体的な6つの要素は以下のとおりです。
- 門扉
- 塀・フェンス
- アプローチ
- ウッドデッキ・テラス
- 駐車スペース(カーポート・ガレージ)
- 照明・ガーデンライト
各アイテムの選び方についてもまとめましたので、ぜひ最後までご覧ください。
1.門扉(もんぴ)
門扉(もんぴ)は、敷地の出入り口に設置される扉のことです。
門扉の主な役割は、敷地の出入りを管理し防犯性やプライバシーを確保することです。
また、訪問者を迎える際の「顔」として、機能と美観の両立が求められます。
門扉の種類には、開閉方式による分類があります。
具体的には、片開きや両開き、引き戸、スライド式などです。
素材も金属や木材、樹脂と多様なため、建物や周囲の景観に合わせて選択しましょう。
機能面については、鍵付きや自動ロック機能を備えた門扉もあります。
プライバシーの保護や、セキュリティの強化などが期待できるでしょう。
門扉は、建物全体のデザインや使用目的に応じた選択が重要です。
2.塀・フェンス
塀(へい)やフェンスは、建物の敷地を囲むための外構設備です。
境界線を明確にし、防犯性やプライバシーの保護、景観を向上させる働きがあります。
塀は主にコンクリートやレンガ、ブロックなどの丈夫な素材で造られます。
ただし、丈夫な素材は圧迫感が出やすいため、デザイン面を工夫しましょう。
フェンスは、軽量で通気性の良い素材を使った「柵」のような構造です。
外部からの視線を軽減しつつ、風通しや開放感を保てます。
塀とフェンスは、組み合わせて使用することも多いです。
高さや素材によって、機能性や見た目に大きな差が出るため、全体のバランスを考慮しながら選択しましょう。
3.アプローチ
玄関アプローチとは、家の敷地の入口から建物の玄関までをつなぐ通路や、その周辺の空間を指します。
門扉と同じく住まいの「顔」となる重要な部分です。
よって、玄関アプローチには、機能性とデザイン性の両方が求められます。
玄関アプローチの役割は、訪問者をスムーズに玄関へ誘導することや、安全に歩ける動線を確保することです。
特に雨天や暗い時間帯でも安心して通行できるよう工夫する必要があります。
また、デザイン面では、アプローチに使われる素材や植栽、オブジェを工夫しましょう。
具体的には、カーブを取り入れたり、高低差を活かした階段を設けることで、動きや立体感を演出できます。
4.ウッドデッキ・テラス
ウッドデッキとテラスは、建物の外部に設けられる屋外リビングスペースです。
どちらも庭や屋外空間と室内をつなぐ役割があります。
ウッドデッキは、木材や樹脂木材を用いて作られる床状の構造物です。
庭に面した部分や、地面から少し高い位置に設置されることが多く、アウトドアリビングとしても使用できます。
一方テラスは、庭や建物周囲に直接設置される平らな床面を持つスペースのことです。
耐久性が高く掃除がしやすいため、バーベキューやテーブルセットなどの設置に適しています。
ウッドデッキ・テラスは、家族や友人との団らんを過ごす空間や、リラックスできる空間、ガーデニングなどに利用しましょう。
5.駐車スペース(カーポート・ガレージ)
カーポートとガレージは、どちらも車を雨風や直射日光から守るために設けられる車庫設備です。
カーポートは、柱と屋根で構成された簡易的な車庫を指します。
側面や扉がない開放的な構造が特徴です。
雨や雪、紫外線から車を守るなど、日常的な用途に適しています。
また、ガレージと比べ、設置コストが低い点がメリットです。
一方、ガレージは四方を壁で囲み、シャッターや扉が付いた完全な車庫を指します。
カーポートと違い、車を外部環境からしっかり保護できるため、防犯性が高いです。
また、内部スペースは収納や趣味の作業場として、幅広く活用できます。
生活スタイルや目的を考慮しながら、適切な駐車スペースを造りましょう。
6.照明・ガーデンライト
ガーデンライトは、庭や外構部分を照らすための照明設備です。
防犯性や利便性、景観の向上を目的としています。
夜間の安全性を確保し、庭やアプローチ、植栽(ガーデニング設備)を美しく演出する役割を果たします。
ガーデンライトの主な種類として、以下の3つが挙げられます。
- 地面に埋め込む埋込型ライト
- 柱状のポールライト
- 壁やフェンスに設置するウォールライト
また、太陽光を利用するソーラーライトは、省エネで手軽に設置できるため人気です。
ガーデンライトの設置場所や明るさを工夫することで、庭の立体感や奥行きを演出し、昼間とは異なる雰囲気を楽しむことができるでしょう。
また、人感センサー付きライトを使えば、防犯対策にも効果的です。
設置する際は、防水性や耐久性に優れた製品を選びましょう。
エクステリアのデザインは大きく分けて3種類
ここからは、エクステリアデザインの種類についてご紹介します。
エクステリアのデザインは、大きく分けて以下の3種類です。
- オープンデザイン
- セミクローズデザイン
- クローズドデザイン
それぞれの特徴やメリットを知っておくと、エクステリア選びの参考になるでしょう。
オープンデザイン
エクステリアのオープンデザインとは、その名の通り、敷地を仕切るフェンスや塀を低くするなどの工夫を施した設計スタイルです。
オープンデザインは、開放感があり周囲の景観と調和するのが特徴です。
オープンデザインは、家と街との一体感を生み出し、訪問者や近隣の方々と自然と距離を縮めてくれます。
また明るさや風通しの良い開放的な空間になるため、視認性が高まり、防犯効果も期待できます。
一方で、プライバシーの確保が難しいため、周囲の視線を遮る工夫が必要です。
オープンな印象はモダンで親しみやすい雰囲気を演出し、お家の第一印象を向上させるメリットがあります。
セミクローズデザイン
セミクローズデザインは、エクステリアにおいて部分的に開放感とプライバシーを両立させるスタイルです。
例えば、植栽やデザイン性の高い格子フェンスを利用して視線を和らげつつ、空間を仕切る方法が挙げられます。
このスタイルは、周囲の外壁などが完全に閉じられていないため圧迫感が少なく、外からの視線を遮りながらも適度な開放感を保つことが可能です。
また、緑を取り入れることで自然との調和を図りつつ、住環境の快適さも保てます。
防犯性も考慮した設計が可能で、柔軟性の高いデザインアプローチともいえるでしょう。
利便性と景観性をバランス良く実現したい場合に最適です。
クローズドデザイン
クローズドデザインは、高い塀やフェンス、門扉などで敷地を完全に囲い、外部からの視線や侵入を遮るスタイルです。
プライバシーを最優先し、敷地内を完全に守りたい場合に採用されます。
プライバシーの確保と防犯性の高さを両立できるスタイルです。
また、周囲からの音や風などの影響を軽減させることも可能です。
ただし、視覚的に閉鎖的な印象を与える場合があるため、デザインや素材選びによって圧迫感を抑える必要があるでしょう。
完全な遮断が必要な場合や、高級感を演出したい時におすすめのエクステリアデザインです。
エクステリアづくりの検討ポイント
エクステリアづくりの際に検討すべきポイントをご紹介します。
- リフォーム(外構工事)をする範囲を決める
- エクステリアデザインと建物(家全体)の調和
- 防犯性やプライバシー保護の機能
- 空間のバランスを意識
- 気候や周辺環境への適応
- 複数の会社で見積りをとる
上記のポイントを抑えることで、より理想に近いお庭づくりが実現できるでしょう。
エクステリア工事をご検討中の方は、ぜひチェックしてみてください。
リフォーム(外構工事)をする範囲を決める
生活スタイルや家族構成にあわせて、リフォームする範囲を決めましょう。
まず、駐車場や庭の利用頻度から、防犯性・プライバシー確保が必要な箇所などをあらかじめ決めます。
その後、予算の設定と優先順位を明確にしましょう。
必要最低限の工事範囲から優先的に計画しておくことで、追加したい要素がある場合でも、後から調整できます。
また、すでにある建物やお庭との調和も、とても大切です。
周辺の景観や隣地との境界、建物のデザインとの統一感を意識しましょう。
エクステリアデザインと建物(家全体)の調和
エクステリアデザインと建物(家全体)の調和の取れたエクステリアとは、色調・素材が建物と統一されているエクステリアのことです。
実際に、エクステリアデザインと建物の調和を図るためには、いくつかのポイントを意識することが重要です。
まず、デザインの統一感を確保するために、建物の外観や色調・素材とエクステリアの雰囲気を合わせます。
例えば、同系色や補色関係を利用することで、全体にまとまりが出ます。
次に、建物のスタイルにエクステリアのデザインを合わせましょう。
例えば、モダンな建築には、シンプルで直線的なデザインがおすすめです。
和風住宅には自然素材を取り入れた、柔らかなエクステリアが適しています。
空間のバランスを意識
空間バランスを意識されているエクステリアとは、構造物を配置する場所や距離感、大きさのバランスがとれた状態のことです。
例えば、建物の大きさや形状に対してバランスの良い門柱やフェンスを選ぶことで、空間全体が調和します。
さらにゾーニング(空間の区分け)を明確にすることで、より空間のバランスを意識できます。
駐車スペースや庭、アプローチなどのエリアを適切に分け、それぞれの目的に応じたデザインを選びましょう。
この時、過剰に装飾を詰め込むと、お庭が窮屈に感じることがあるため注意が必要です。
エクステリアを配置するには、あえて余白や開放感を意識することも大切です。
防犯性やプライバシー保護の機能
防犯性がしっかりと機能しているエクステリアとは、外からの視線を適度に遮り、閉塞的になりすぎないデザインが施されているものを指します。
例えば、格子フェンスを取り入れることで、外からの視線を適度に遮り、家の中からは周囲の状況が把握しやすい空間を作れます。
また、照明の配置も防犯に有効です。
センサーライトを玄関や庭に設置することで、不審者を威圧しつつ、夜間の安全性を高められます。
さらに、防犯カメラを設置することで、心理的な抑止力としても効果的です。
気候や周辺環境への適応
気候や周辺環境への適応がとれたエクステリアとは、快適な気温を保つ機能や、防止加工などが施されたエクステリアのことです。
まず、エクステリアには環境に適応しつつ機能性と美観を兼ね備えたものを選択しましょう。
例えば、湿気が多い地域では、防腐処理された木材や耐水性の高い素材が最適です。
寒冷地では凍結に強いコンクリートや石材を使用すると良いでしょう。
また、風や日照条件にも対応した設計が重要です。
強風地域では、フェンスやパーゴラなどの構造物を頑丈に設置し、風を受け流すデザインにします。
日当たりが強い場所では、遮光性のある屋根やシェードを導入することで、温度調節が可能です。
その他、季節感や自然との調和を意識したエクステリアデザインであれば、四季の変化を楽しめるでしょう。
複数の会社で見積りをとる
同じ条件で見積りを依頼することがポイントです。
要望や工事内容を具体的かつ統一して伝えないと、比較が難しくなり、不必要な誤解や追加費用が発生する原因となります。
次に、見積書の内訳を確認しましょう。
費用が明確に分かれているか、例えば材料費、施工費、運搬費などが詳細に記載されているかを、必ずチェックします。
不明確な項目があれば必ず質問して、内容を確認してください。
また、価格だけでなく信頼性や実績もチェックしましょう。
過去の実績や口コミ、アフターサービスの有無も、判断材料として役立ちます。
納得するまで質問や相談を重ねながら、信頼できる会社を選びましょう。
記事のまとめ:エクステリアとは「家の外観全体を構成する空間」
この記事では、エクステリアとは何か、またエクステリアの基礎知識やデザインに関するアイデアをご紹介しました。
エクステリアは、単なる外観の装飾ではなく、暮らしの質を高める大切な空間です。
家族の生活スタイルや好みに合わせて、機能性と美しさのバランスを取りながら、理想の空間を作り上げていきましょう。
また、防犯性やプライバシーにも配慮しつつ、ご家族が心地よく過ごせる空間づくりを進めることで、毎日の暮らしがより豊かなものになるはずです。
まずは、この記事で紹介したポイントを参考に、ご家族で理想のエクステリアについてご検討してみてください。